93 和声分析 アナリーゼって必要?
めんどくさい和声分析とアナリーゼ
時間ばかりかかり、やったところで、
指が動くようになるわけでもないし
やる意味はあるのか?
そういった疑問を持つのは理解できます 。
結論から言うと、大いにやる意味はあります。
むしろやらないと、怖くて演奏できないまであり得ます
和声分析やアナリーゼとは、文章に例えると、
文章の大事な言葉部分や、
【〜した。】など文末の部分を確認し、
長い文の構成を把握をする。
事に当たります。
もし大事な言葉を把握していなかったり、文全体の構成を把握していないで、
朗読すれば、何でもない言葉の時に語気を強めて、
びっくりさせてしまったり、反対に大事な言葉の時に、あっさり棒読みでサクッと、
読み飛ばしてしまったりする恐れが、出てきてしまいます
これから実際にの文章の例を出します
一昨日は晴れたので野球をしました。
昨日は晴れたのでサッカーをしました。
今日も晴れたのでサイクリングにでも行こう、、、。
明日こそは晴れないでくれ。
このままでは稲が枯れてしまう。
いかがだったでしょうか?
読み進めていくうちに、
前半の文の晴れやスポーツの意味が、
後半全く違う意味に感じられたと思います 。
書き出し部分一つとっても
一昨日は 昨日は 今日も 明日こそは
の違いに気が付いて、喋れているかは、
とても大事な要素と、言えるでしょう。
1行目、晴れは良い意味でとらえていたと思います。
2行目晴れて運動を楽しむ主人公くらいの認識でしょうか。
3行目から運動は主目的でないことが分かります、
具体的にはサイクリングにでもの部分で、
野球、サッカー、サイクリングは、ついでの行為に変わりました
4行目、晴れは悪いものと確定します。
5行目、主人公が待ち望んでいるものは、
文に一つも出てこない【雨】とわかります
この文章のように進めていくと、後々分かる仕掛けが、
実際の曲中では、音だったり、和音だったり、現れています。
作曲者は当然全てをわかった上で、ニヤニヤしながらドヤ顔で、
このような仕掛けをたくみに曲に、埋め込んで来ています。
そういった仕掛けを理解せずに、ただ達者に演奏してしまっては、
当然???な演奏となってしまいます 。
自分で演奏する曲や、どう弾いていいかわからない時など、
和声分析やアナリーゼを、
一回はするべきだと思います。
最初は難易度の優しい、小品や丸をもらった曲から、
やってみるのをお勧めします。
どんなに小さな作品でも、変化球というものは必ず存在します。
やってみると、ここだけモールドゥアーだーとか、
あれ、ここだけ偽終止だーとか、Uの代わりにN6だーとか、
音は全く同じなのに、
さっきmpだったのにpppだーなど、たくさんの発見があり、
なんでわざわざ変えたんだろうと、作曲者の気分で、
想像を膨らませるのは、案外楽しいものです
最初は難しく考えず、二つの絵を見比べる間違い探しクイズ感覚で、
初めて見ると、変化に気が付けて
演奏自体が変わるかもしれませんよ。
是非お試しあれ。
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