27 元気よく歌いましょうの危険性と音痴の話



ピアノ弾きは、ピッチは調律されていて

、整った音の出るピアノを使っていて、音痴?

と思われた方も、多いのでは無いでしょうか


しかし結構多いのです、それも、隠れ音痴

まだ音大出たてで、新米講師だった時の頃、

よくさらってくるし、良く弾ける子で、ハイペースで課題も進み

一見すると、何もかも順調のように見えました。


ある日だんだん課題も難しくなり、一週目では流石に、

ノーミスでは弾けなくなってきました。

しかし、当然のことで折込済みなのですが、

なにか言い知れぬ、引っかかるものを、

感じていました。


ですがまだ、それが何なのかは当事の自分では、

わかりませんでした。


そんなある日、譜読みミスをしていて、

明らかに、和声外のとんでも無い音を、

弾いているのに、知らん顔で弾いているので、

ここの音違うよと言うと、

譜面をみて「あー本当だー」

とすぐ直して弾いてみてくれたのですが、

いやな予感が走る。


そしてその瞬間、新米講師の私にもピンと来た。


もしや、、、、

そう、この子は、譜面を見て気がついたのです、


音を聞いてではなく譜面を見て、、、




譜面どおり見ながら弾き、先生の言われたとおり

弾き、音も聴いて私のように弾いてはいても、

実際に頭で鳴っていないし、音楽を感じていないのである。


つまり、仮に譜面に間違ったことが書いてあり、

そのまま弾いてもこの子には、違和感としてが感じられないし、

合っていると思う音ならば、

不協和音でも気にならないのである。


この子にしてみたら、譜面どおり弾き、先生に言われたとおり

弾いているから、合っているはずだ なのです

合っているの判断が、自分の耳ではつかないのです。


あわてて、メロディーを口で歌わせると、見事な一音でのみで

歌い続け、楽譜を見せ、今から先生が、一箇所間違えて弾くから

当ててみてとクイズを出すと、まったく見つけられませんでした。


すぐさま、新曲視唱やら聴音やら、救急車の物まねを

させたりなどの、ありとあらゆる事を1ヶ月ほどやり、

ようやく無事に進んで、行くことができましたが、

あのまま、気がつかずにいたらと思うと、ゾッとしました。


ピアノはもともと、調律されていて、耳で音を合わせる作業が

無くても弾けてしまい、押した鍵盤があっていれば、

高さは100%あっていて

かつこなす音数は多いので、どうしても、

先、先と譜面に意識が行き、

一番大事な聴き、感じるが意外にも、抜けてしまいやすく、

結構注意が必要です。


またもう一つ要因として、幼稚園、小学校の音楽教育では


「元気良く歌いましょう」


が横行しており、音量いっぱい元気なら、良し 

中には、叫んでるだけの子もいる始末。


当然、自分の出した叫び声を、音楽として聴けている訳も無く

ただただ絶叫が、体育館にこだましている、、、

にもかかわらず、

「元気があってよろしい」


私の時代もそうでした。音程に関しても、もう少し

やったらいいのにとも思いますが、、、

皆さんも、弾きながら、

頭の中で、自分の理想の響きが、鳴っているか?

を気に留めてみると、良いと思います。


あと、「うちの子は大丈夫かしら」

と心配になった親御さんは、

たまには家族で、カラオケに行ってさりげなく、

チェックしてみても、良いかも知れませんよ。








次章 28 例外中の例外 片手で練習する時
















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