55様々な一発勝負 パート3 想定外編



54 55で家との違い「楽器自体」 「響き」

と紹介しましたが、今回は私自身、リハーサルに

たっぷし時間を頂き、ホールで

入念にタッチ 響き 確認したのにもかかわらず、

起きた想定外を紹介します。


バイオリンとの本番前リハーサル。

いいねー気持ちよく響くし、いい感じジャン。

よし後は本番で楽しく弾きましょいと、リハ終了。

で、いよいよ本番、

あれれあれあれあれあれー

さっきとぜんぜん違う、、、、ぜんっぜん響かない

リハの響きから、一変して、

このホールはスポンジで出来ているのか?レベル



恐ろしくデットな響き、何だ何だー



バイオリンも、響かない分、若干巻きの演奏。

何より自分に音が返ってこない、、、


しかしこんな時も、学生の時の響かなと有名だった

ホールで試験経験を生かし、自分に聞こえないせいで、

頑張って弾いてしまうと、

お客さんにはダダ弾きのうるさい音に、なるから、

そういうもんだと思って、相手には聴こえていると思って

弾きなさい!!!


なる師匠の言葉を思い出し、

テンポ自体は上がっていたが、何とか終了。


いったい原因は何だったのか?



当日は冬 このデットな響きの原因は、ズバリ

お客様の冬物コート


いいねいいねーと、調子に乗って弾いていたのは

無人のホールでのリハ


そこに多数の、上着を抱えたお客様の中での本番

リハと同じになるわけが無いのです。


例えは悪いですが、映画の殺し屋が、ピストルに

コートを被せて防音しながら、バキュン

あの原理がもろ当てはまってしまったのです、、、とほほ


タッチのチェック 響きのチェック これでも

全然足りないのです。


ではどうするか?


まさかお客さんにリハも聴いててーは無理

お客様の着衣禁止、、、、どう考えても無理


ずばり


そういう物だと想定して諦める


それじゃ答えになっていない?

いえいえ、これはとても大事なことだと思います。

思い返してみると、パニックになっているシーンは

どれも、これで


普段どうり弾ける、

普段どうり弾けるはず

普段どうり弾ければいける


と言う状態に、アクシデントが来て、

パニックになっているのです。


ここで弾き出す前に、今日もアクシデントが来る

と知っていれば、ハイハイ、そんなん来ましたか

といくらか冷静にはいられるはずです。


某世界的有名なピアニストが、

「100回のリハーサルをして、

本番で101回目のリハーサルをしてはならない」


という言葉を残していますが。正にこれに尽きると思います。


しかし本番ってそういうもんだでは、

三章も読んでいただいた皆様に申し訳ないので、

私なりの対策を紹介します。



要はいつもどうり弾けない、環境を作り出せば

本番のアクシデントの、練習になるわけです。


もちろん家でも一発勝負です

49章の、本番練習にプラスしてもいいと思います


例 

 椅子をいつもより一段下げる

 椅子をいつもより遠くで

 クーラーが利きすぎている部屋で 

 蓋を開けてみる

 楽譜が扇風機でパタパタ言っている

 部屋が暗い

 カレーパンを食べた直後の手で

 まつげが目に入ったまま

 コーラのげっぷを我慢しながら

 暖房で顔がまっかっか 

 弾いている最中に、

 タイマー携帯の着信音を鳴らす

 等等


あほらしい例ばかりですが、どれも

本番で100パーセント起きないとは言い切れません。

問題はいかに千差万別のアクシデント自体に、

慣れているかという事と、万全の環境では

本番にのぞめないと、常に想定しておくことだと

私は思います。


とここまでツラツラ書き綴ってみましたが、

何かの参考になれば幸いです。






56 様々な一発勝負 ホールの残響や残響、残響遅れ対策
関連項目

実験 自宅のピアノに、ホール響きを

















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