78 相手とズレて合わない原因 (伴奏やアンサンブル)
伴奏する事になり、家で練習し終わり、いよいよ、相手と初合わせ。
どうも合わない、何回弾いても合わない、はたまたレッスンに行くと、先生に
「よく相手の音を聞きなさい」等と言われてしまう。
こんな経験は、ありませんでしょうか?
今回は、自分の問題はクリアーとして、この合わせズレに、
焦点を絞ってお話しようと思います。
一言に合わせズレといっても、大きく三種類あります。
音楽性の共有不足 現状把握不足 予測不足
順を追って説明しますが、
まずは先生に言われた、
よく相手の音を聞きなさいとはそもそも、どういう意味なのか?
結論から言いますと、
よく相手の音を聞くだけでは、合うようにならない
じゃあ嘘なのかと言うと、そうではなく
正確に言えば、このよく聞きなさいには、言葉通りの意味と、
他にも意味があるのです。
したがってちょっと、よく聞きなさいだけでは言葉が足りないのです。
これからその他の意味を順を追って説明しようと思います。
もし相手も連れてレッスンに行って先生に
よく相手の音を聞きなさいと言われたら、
このように解釈してみてください。
相手の音をよく聞いて、相手の演奏の
予測を立てながら、演奏しなさい
この予測とはどのようなことかと言いますと、
少し脱線しますが、私は音楽の合わせと言うのは、
サッカーの得点シーンのパス回しに、非常に近いと、感じております。
サッカーをご覧になる方は、思い返してみてもらいたいのですが、
たいてい得点シーンと言うのは、パスの出し手も、受けても走り続けながら
プレイしている事がほとんどです。走りながらパスを出し、味方も走りながら
パスを受け、そのまま走りながらシュートとこんな感じです。
さてここで大事なことは、最初の部分の、
〔走りながらパスを出す〕 の部分なのですが、問題は走っている見方の
どこにパスを出すか?
と言うことです
味方の選手は走っていますから、今いる所にパスを出しても、
ボールが届く時には、
その選手は、その位置からは走り去って前に、
移動してしまっているのです。
そこでパスを出す時は、出したい相手の進行方向の先、
(ボールが届く時にたどり着いている場所)に、出さないとパスのもらい手は、
走り続けることが、できないのです。
この事は、とても伴奏やアンサンブルに似ている部分が、
あると感じております。
では、このサッカーで言う、
パスの貰い手の進行方向の予測にあたる部分と言うのは、
音楽ではどうすればよいのか?
と言うことになるのですが、それについては、これまたサッカーと似ていて、
よく勝利後インタビューで耳にする、ゴールのイメージが仲間と共有できた
なるフレーズを聞くと思いますが、音楽もまさにこのイメージの共有
音楽性の共有
が必要になりますので、そちらについては次章で述べようと思います。
79 相手とズレて合わない原因 パート2
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