37 そのリトミック本当にリトミック??
まずリトミックとは、19世紀スイスで流行りだした音楽教育で、
一方的に小さいうちから、演奏技術を教えこむのでなく、
自発的に学び、その感覚を体感的に身に着けていくもの、
と言われております。
早期に、演奏訓練をするのでなく、
色々な音楽 音を聴き、楽器を自由に触らせ、
五感で感じ、音を楽しむ、興味を持ち
メロディーを作ることへ繋げる
というのが当初の目的でした。
私は、この
当初の目的のリトミック
は大いに賛成です。
さてここ最近良く目にする、リトミックといいますと、
楽器に合わせて、皆で手をたたいたり、
皆でダンスをしたりしている等がよく
見受けられます。
ここで疑問なのですが、
大勢の三才くらいの子が、一糸乱れぬ、ダンス リズム打ちを
自発的にするだろうか?
感じることなく、やらされているのでは?
本当に感じたことを体で、表現しているのか?
疑問をもつ光景は、少なからず見受けられます。
この光景は、幼少期のリトミックではなく、
教え込みにほかならない、
幼少期音楽訓練なのでは?
なかには
リトミックの発表会に向けて練習????
などもあったりします。
1才から親子でとか、
厳しいけど良い教室???
なんて触れ込みがあったり
リトミック提唱者が、一番に置く、
教え込みでなく自発的に感じるの部分が、
軽視されているように思うのです。
1才の子が先生と親子で?
先生と親に挟まれた状態とは、
本当に、自発的に興味を持ち感じたまま、
動くことを許された環境なのでしょうか、、、
親や先生が、動かしてやしないか?
厳しいけど良い教室???
厳しい??自発的に感じる事を促すのを、厳しく指導???
もちろん
きちんとした、リトミック教室もたくさんある
と思います。
しかし子供が、自発的に感じたことを、
体を使って表現するのでなく
感じる事無く、やらさせられているリトミック
があるのもまた事実だと思います
。
では何故こんな事になったのか?
これは想像の範囲ですが、リトミック教室が
他にしている事を見れば、気がつきます。
たいてい通常のピアノコースを、併設しています。
ようするに、本当の意味でのリトミックでなく、
リトミックという名の、
早い段階での生徒囲い込み
にすり替わっている事があるのです。
悲しいことですが、、、
たしかに1才のうちから、親子揃って同じ教室で、
楽しく踊っていれば、それがリトミックでは
なくても、ピアノをはじめる適齢期になれば、
スムーズに、入会となりやすいですからね。
またリトミックのグループ内で、まわりの友達が次々
ピアノコースに移動となれば、不安にもなります。
周りに流され、子供がやりたがっていない、
興味がまだ無い子に、ピアノを習わせる。
なんて事も、、、
当然興味が無いのですから、
ピアノが嫌いになります。
もしかしたら、後ちょっとで自分から、習いたい
となったかもしれないのに、、、
やはり自分から、やりたくて習いだしたのと、
やらさせられているでは
全然違います。
自発的というのは、とても大事な要素だと思います。
ここまで否定的なことばかり、書いていますが
前述しましたが、私はリトミックは良いものだと思います
それが囲い込みでなく、子供の
自発的な感じる事を目的とした、本当の、リトミック
であるのなら。
そして思うに、リトミック教育で、一番良いのは、
自宅で、子供が緊張しないで親御さんと、
様々な環境のなか、自由に一緒に遊び、感じ
こうしなさいと指導するのでなく、
見守ることでは無いでしょうか?
ちなみにこれは余談ですし、
リトミックでなく、音楽的指導や、アドバイス
になってしまいますが、
小さいお子さんで、音楽に興味を持たないかなーと
考えている親御さんでしたら、
歌詞の無い、楽器の音楽を聴きながらの
お昼寝を推奨します。
1才2才ならば、それで十分な気がします。
いろんな音楽を聴くことだって、感じることには繋がりますし。
ところで
何故歌詞無しの曲なのかは、次章で
次章 38 ピアノを習い始める適齢期
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