70 手を広げても届かない音の時 〔肘を張るとえらい事に、、、〕
アドバイス&コラム
68 69では指の開きについて、解説してきましたが、
今回はいよいよ、開きだけでは届かない場合、
いわゆる手ごと、移動についてのお話をします。
開きだけでは届かない場合、どう手を持っていくのか?
最もわかりやすく、手っ取り早い方法があります。
では実験です。
両端の音を左右の手で、
同時に小指で鳴らしてみてください。
どうですか押せましたか?
もし押せたのなら、今のその体勢は完璧です。
その体勢になるように、どの遠い音も押してください。
逆に言えば、今の体勢以外では本来弾けないはずなのです。
ところが何故か、なまじ中途半端に遠い所だと、
肘から持っていっても弾けてしまうので、ついついやってしまうのです。
そもそもなぜ肘から張って持って行っては、いけないのか?
遠いところを弾くとき、肘から、えいやっと張れば、
外に行くのではないか?
と思われた貴方のために、では再び実験
もう一度両端の音を左右の手で、
同時に小指で鳴らしてみてください。
今度はその状態から肘を張ってみましょう
できるだけ、わかりやすくなるよう
めいいっぱい肘を張ってみましょう
どうでしたか、おそらく弾きにくくなったと思います、
私の場合肘を張って両端の音は
押すことは不可能です。
ではなぜ肘を張ると両端が押せなくなるのか?
答えは、肘を張ると手と指は内側に動くからです
下図を見てください。

最も左端を弾いた状態では、実は肘は
やや内側に入っているのです、肘が中に入ることによって、
手が外に向かう事となります。
一方肘を張った場合

手を外に持って行きたくて、肘を張ったのに、
なんと実際の手は180度逆の、内側に動いてしまうのです。
この事態が、68で述べた、いつも小指がもっと長かったらなーと
思う原因のひとつだと思われます。
肘の動きが指の長さなど、関係ないくらい、小指を遠くに届かなくさせているわけです
目的の鍵盤に対し、遠ざかる動きをしていれば、当然届くはずもありません。
そしてさらに手の写真を拡大して、前章でも見た、指の広がる方向も見てみましょう

、、、、指の広がる方向が、
えらい事になっているのが、わかると思います。
親指に関して言えば、鍵盤すら押せません。
直前まで親指は、鍵盤に届いていたはずなのにです。
68で出てきた、最初の写真より、親指が遠くに、、、、
したがいまして、遠くの音(外側の音)を狙うときは
肘を内側に入れて遠くを狙う。
そうすると弾きやすくなりますので、試してみてください
次回はオマケ編です。
使えるとき使えないときが、ありますので、
あくまで実験的奥の手を紹介します。